現代にまで続く「商人」と「武士」の究極なライバル関係
江戸期の商人が創立した三井グループは、シビアな商人気質を受け継ぐ能力主義が特徴である。
当初から三井家は、資本は握っていても経営は有能な人材に任せていた。このことが、日本最大の財閥に成長した最大の要因だ。
一方の三菱グループは、創始者が武士の政商だったため、政府中枢との結びつきが強く、国家への貢献を重んじ、敗戦を迎えるまでの日本の国策、つまり軍需産業を中心に事業を拡大させていくことになる。
戦後の財閥解体まで宗家当主が経営を支配していたので、系列内の結束も堅い。これらのことから俗に「人の三井」「組織の三菱」といわれる気風が育まれたようだ。
戦後の財閥解体後は、それぞれ企業グループとして再結成。三菱の政治力と結束力は、高度成長期の海外進出などで強力な力を発揮した。
しかし、バブル崩壊後の金融崩壊は、これら巨大グループを直撃。厳しい時代を生き残るためには、旧財閥の伝統的な経営方針やプライドは、かえって足かせになりかねない。
現在、金融機関は統廃合を繰り返すことにより、旧財閥の閉鎖性を打ち破るべく再編成が進行している。
大人の雑学「ビジネス業界」ライバル
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